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三響フルート Sankyo Flutes
 

Sankyo Kingma System  三響キグマシステム

開発者エヴァ・キグマの名が冠されたキグマシステムは、現代曲に欠かせない1/4音をより確実に出せるシステム。複雑なキーメカニズムや安定した音程と音色の実現に三響の高い技術力が応えました。現代フルート界を代表するパユ氏、ジーグラー氏の監修を得てその情熱をあますところなく注ぎ込まれた、世界に誇るフルートの新世代の誕生です。

三響フルート Sankyo Kingma System
[仕様]
 
 総銀製・銀メッキ仕上
 
 管厚:0.38mm
 
 
 スプリング:ステンレス
 
 
[付属品]
 
 ケース
 ケースカヴァー
 掃除棒(カエデ材)
 ガーゼ
 クロス(ミクロディアFSY)
 
写真の楽器
 
Sankyo Kingma System
Artist
リングキー
H足部管
 
三響キグマシステム開発者より
 
微分音の演奏に幅をもたらすKingma Systemの搭載をしませんか、と日本の各メーカーに一斉に打診が来たのは、4年前のことでした。各社ともにSystem搭載の採用を見送るなか、唯一弊社だけが搭載に踏み切ったのは、Kingma Systemの将来性を見据えた決断でもあり、また、技術者としての一つの挑戦でもありました。
Kingma System搭載機種を最初に手がけたブランネン社の製品を見本にして、現代により即した形状を追求し、三響フルート独特の音色を損なわないよう研究を重ね、素材面でも工夫をいたしました。
最初から開発に協力をしていただいた、パユ、ジーグラー両氏に、以前のものよりも使いやすくなった、普通のフルートとしてオーケストラで使っても遜色ない、とお墨付きを得ることができたのは、2006年末のことでした。それ以後、数多くのプレイヤーの方にご愛用いただき、改良の成果が出たのだと実感しています。
 

Prices & Materials

Sankyo Kingma System
Artist model
総銀製・銀メッキ仕上
 C足部管
生産終了
 H足部管
生産終了

監修者の言葉


[左:エマヌエル・パユ氏、右:マティアス・ジーグラー氏]
 この楽器は、まさに創造の原動力

三響キグマフルートは、音楽の過去と未来、すなわち、バロック時代の装飾音符から無限に選択肢を与えられた半音階的マルチフォニックスやダイナミクスの急激な変化、グリッサンドなどを使用する新時代の音楽に至るまでの、過去と未来の音楽の間にあるギャップを埋める、橋渡しの役割を担うものです。
ついに我々は、即興演奏の領域において、独自の音楽の創造とその表現を可能にする楽器をこの手にすることができたのです。この楽器は、まさに創造の原動力と言えるでしょう。

現代奏法の巨匠、マティアス・ジーグラー氏
(スイス・ヴィンタートゥーア・チューリッヒ音楽大学教授)
 これは、音楽の未来、そしてフルート演奏の未来に貢献するもの

三響キグマフルートの、確かな品質とその高度な演奏性に、深く感銘を受けています。
1本の同じフルートによって、いかに「通常の」フルートとしてスタンダードなレパートリーを完璧に吹きこなし、かつ即興的表現や新しい音楽をも演奏可能にするか、それを見つけ出すことは、偉大な挑戦です。これは、音楽の未来、そしてフルート演奏の未来に貢献するものであり、三響フルートは新しい発展への扉を開いた、と私は確信しています。

エマヌエル・パユ氏
(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)

愛奏者の言葉


[多久潤一朗氏(マグナムトリオ、フルート界の奇才)]
 フルート界のみならず、音楽界に一石を投じる楽器

音色を損ねることなく正確な微分音程が演奏できるこの楽器の出現により、新しい時代の音楽や世界各地の民族音楽といった今まで演奏不可能であったレパートリーが、次々に演奏できるようになりました。
また、このシステムを搭載した楽器を使用する事により、繊細な感情表現に欠かすことの出来ない「音程感」というものを再認識するでしょう。
キグマシステムはフルート界のみならず、音楽界に一石を投じる楽器ではないでしょうか。

多久潤一朗氏