アケタオカリーナ ロゴ プリマ楽器ロゴ
アケタオカリーナ一覧歴史特色関連商品Q&A
T-1CT-3GT-2FT-6E♭S-5CT-5CT-8B♭T-9GT-10FT-12C
スタンダードシリーズ
(音域順 高→低)
  - T-1C ピッコロ
  - T-3G ラリーゴ
  - T-2F コルネチーノ
  - T-6E
  - S-5C ソネット
  - T-5C コルネッタ
  - T-8B
  - T-9G アルト
  - T-10F テノール
  - T-12C バス
高級器種 Rシリーズ
(音域順 高→低)
  - RT-1C ピッコロ
  - RT-3G ラリーゴ
  - RT-2F コルネチーノ
  - RS-5C ソネット
  - RT-5C コルネッタ
最高級器種
(音域順 高→低)
  - MXT-2F ニュー・マキシマール
  - MST-2F ニュー・マエストロ
  - MXS-5C ニュー・マキシマール
  - MST-5C ニュー・マエストロ
  - AM-5C ニュー・アマービレ
Xシリーズ(オプショナル運指)
(音域順 高→低)
  - T-1CX ピッコロ
  - T-2FX コルネチーノ
  - S-5CX ソネット
  - T-5CX コルネッタ
オカリーナの歴史
  - オカリーナの歴史
  - アケタオカリーナの歴史
アケタオカリーナの特色
  - アケタオカリーナの特色
    - 音へのこだわり
    - アケタオカリーナの音域
    - Xモデル(オプショナル運指)
  - アケタオカリーナのしくみ
    - 各部の名称
    - 音が出るしくみ
アケタオカリーナ関連商品
  - アケタオカリーナ関連商品
  - オカリーナの楽譜
  - オカリーナのCD
アケタオカリーナ Q&A
  - アケタオカリーナ Q&A
  - 制作者インタヴュー
アケタオカリーナQ&A
音の出し方は?
吹くときは楽器をあまり深くくわえすぎないように、またおちょぼ口にもなりすぎないように、タンギング(舌の使い方)のきめやすい位置に軽くくわえ、空気が絶対もれないように口の両脇をよく締めます。そして口笛や小鳥のさえずりなどに近い感覚で、口先・舌先で歌を歌うように吹いてみてください。
出にくい音をキレイに出すには?
オカリーナの奏法は、フルートやトランペットなど他の西洋楽器の奏法(息づかい)とまったく同じわけではありません。息を強く吹き込みすぎると、音の高さが半音ほども上がってしまったり、音が割れたりします。そのような場合は、やさしくそっと吹いてみてください。オカリーナの音をキレイに出すためには「一定の息をやさしく吹き込むこと」がコツです。逆に息が弱すぎると思われる場合は、少しだけ強めの息で吹いてみてください。
高音域の音を出すには?

高音域の演奏は、オカリーナの持ち方(支え方)が重要になります。オカリーナがしっかりと支えられていないと、息の流れが安定せず、音が出にくくなります。
高音のミ、ファは、構造上、正面から吹いても音が出にくいことがあります。そのときは、イラストのようにオカリーナの歌口を胸に近づけるように傾けて吹いてみると、音が出やすくなるでしょう(音域が低い楽器ほど、この傾向は顕著になります)。
その際、息を吹き込む角度、吹き込むスピードを変えて吹いてみるのもいいでしょう。それでも音が出ないときは、逆に楽器を少し持ち上げるなどしてポイントを探してみてください。必ず音の出る位置があるはずです。それが、そのオカリーナの高音のミ、ファを出す正しい位置です。
演奏中に音が出なくなったら?
ウィンドウェイ(吹き口から歌口までの息のとおり道)の結露、または唾がたまっていることが原因であれば、思いっきり息を吹き込んでみてください。
また、ゴミが詰まって音が出なくなっている場合は、慎重に、ゴミだけを取り除いてください。オカリーナは少しでも破損すると音が出にくくなる、または出なくる可能性がありますので、ご注意ください。
お手入れの方法は?
アケタオカリーナは陶製のため、硬い床などに落とすと割れてしまうことがあります。慎重に、丁寧にお取り扱いください。
オカリーナを吹いた後は、乾いた布で楽器を拭いておきましょう。また楽器が汚れた場合は、固くしぼった布で汚れを拭き取り、その後乾いた布で拭いてください。水洗いは厳禁です。
吹き口から歌口にかけては、オカリーナの心臓部ともいうべき重要な部分です。傷つけてしまうと音が変わったり出なくなったり、楽器として機能しなくなる可能性がありますので、細心の注意を払ってお手入れを行ってください。
新しいオカリーナのにおいが気になったら?
アケタオカリーナは、水分を多く含む良質の土を素材とし、低温で焼いて作られています。この素焼きの状態のままでは楽器に直接口をつけて吹くことができないため、その上に色を塗り、さらにその上から耐久性を持たせるためにラッカーを塗り、最後にウレタンを塗って完全に乾かしてあります。
オカリーナが新しいうちは、このウレタンのにおいが気になるかもしれませんが、ウレタンの使用は法律によって定められたことであり、安全のためには必ず必要なことです。
アケタオカリーナは食器などに最もよく使われている最高級塗料ウレタン仕上げのため、はじめのうちはにおいがしたとしても、高い安全性が確保されています。このにおいが完全にとれるまでには、最長で1ヶ月ほどかかることもあります。早くにおいをとるためには、ケースから出して、楽器本体を外気にさらすようにしてください。
初心者歓迎♪ オカリーナ一日講座
初めてオカリーナを手にする方やオカリーナの基礎を身につけたい初心者の方を対象に、アケタオカリーナの制作者でありジャズ・オカリーナ奏者でもある明田川荘之が、毎月第2日曜日に「一日マスター講習会」を開講しております(ご予約は必要ありません)。

[日時]毎月第2日曜日 午後3時30分〜午後6時
[講師]明田川荘之(変更になる場合もございます)
[会場]アケタの店(東京都杉並区)

詳細は、こちらをご確認いただきますようお願いいたします。
  > オカリーナ一日マスター講習会について
  > 講習会のスケジュール・内容について(毎月第2日曜日)
アケタオカリーナ制作者にきく
オカリーナづくりにかける思い
長い歴史と伝統を持つアケタオカリーナの制作者として、オカリーナづくりかける熱い思いをお聞かせください。
明田川荘之  オカリーナづくりにかける思い、それは一重に「いい音を出したい」、その一言に尽きます。アケタオカリーナがなぜこの形をしているのか? アケタオカリーナがなぜこの材質で作られているのか? その答えはやはり、「いい音を出すため」、これしかありません。
アケタオカリーナが最も大切にしていることは?
明田川  アケタオカリーナの創始者・明田川孝は、「オカリーナは柔らかい土を低温で素焼きに」という素材と製法、そこから得られる柔らかくて膨らみのある澄んだ音色に、生涯、こだわりを持ち続けていました。そしてアケタオカリーナは、このこだわりを1928年の創業以来ずっと守り続けています。それはもちろん「いい音」のため。この丸くて柔らかい音、そしてなおかつ土の粗削りな深い音、そういうオカリーナらしい音を大切にしてゆきたいからです。
↑彫刻家でもあった明田川孝のアトリエでのオカリーナ制作。テーブルの中程にある音叉を使って粘土時の調律をしていると思われる。これを乾かし釜で焼くと、ピッチが半音から全音上がる。
創業以来受け継ぐこだわり
素材として使用されている柔らかい土は、水分を多く含み収縮率も比較的高いため、オカリーナを作る上では扱いが非常に難しいと聞きました。
明田川  オカリーナという楽器は、管が閉じていて、内側の空洞の大きさによって音の高さが決まります。柔らかい土から作るオカリーナは、その制作過程で、乾燥させる(水分が抜けて縮む)につれて内容積が小さくなって音はどんどん高くなり、焼き上がると、粘土時よりも半音〜全音も高くなってしまいます。そのため粘土時にはそれを想定して低めに調律しておくのですが、この段階では音が出にくく、なかなか難しい。粘土時の乾燥度合や空気の入り具合、焼きの温度等々、細心の注意を払って作業を進めていきますが、それでも実際にどんな音を出す楽器になってくれるのか、焼き上がってみなければわからないんです。オカリーナは決して一様ではない、まさに生き物。職人達は、毎日その生き物と必死に格闘しています。
柔らかい土と硬い土にはどのような違いがあるのでしょうか? また、アケタオカリーナが柔らかい土、そして素焼きにこだわるのはなぜ?
明田川  柔らかい材質と硬い材質のオカリーナでは、もちろん音色が違います。柔らかい土を低温で素焼きにしたものは、丸みを帯びた柔らかい音色、硬い土のものは、硬めではっきりした音になる傾向があります。それをさらに高温で硬く焼き締めると、もっと鋭くクリアな音色になっていくでしょう。また水気が少なく収縮率が小さい硬い土は、成形の段階から比較的音が出やすく、焼き上がっても粘土時と音の高さがあまり変わらないため、柔らかい土に比べて作業もスムースで作りやすいかもしれません。それでも私達が柔らかい素材にこだわるのは、オカリーナ本来の柔らかく温かい、美しい音のためです。実は私達も、オカリーナの新たな可能性や合理化を求めて、これまで多くの実験を重ねてきました。しかし、素材も材質も製法も形も、すべて、やはり創業以来受け継いできた「柔らかい土を低温でじっくりと素焼きに」に行き着くのです。アケタオカリーナは、これからもこの伝統を守り続け、土の温もりを感じる "オカリーナ本来の音" を大切にし続けたいと思っています。
株式会社アケタ代表 明田川荘之
株式会社プリマ楽器